不完全性を可能性に変えるデザインとアート思考とは? 中野信子×宮前義之×中里唯馬
美術手帖
39Picks
コメント
注目のコメント
これ以上服を作る必要があるのか? という漠然とした思いに正面から向き合っているデザイナーのことばには耳を傾ける価値あり。
万能な美しさが前提とされる世界で挑戦する義足モデルの例は、ファッションの可能性を考える上で示唆に富む。足を失ったことを欠損ではなく可能性ととらえる。服を着替えるように身体の一部を取り換えることで「ふつう」の人間には表現不可能な2,5次元的な美しさが生まれる。義足や義手を使って「ふつうの」人間以上のパワーを発揮する「超人スポーツ」にも通じる発想です。
人間はそもそも、他の種の皮をはいで身にまとってきたという指摘もおもしろい。自分に足りないものを探し、他から借りてもってきた。最初は「防寒」などの機能だったのが、文明がすすむにつれ、足りないものが「権威」になり「ステイタス」になり「文化」になり…と想像すると、それだけで一つのファッション史が書けそう。笑こたえのない世界。「これがいい!」というには勇気が必要
それを広く売れ入れてもらうにはチャーミングであることも大事で、そんな人たちがアーティストと呼ばれるのかも
“自分が選んだことに自信を持てるか、自信を持てなくてもこれでいいんだと決める力=自己肯定力もそのひとつには挙げられるでしょう”