2021/5/18

33歳の「ドージコイン長者」が語る、新時代の投資哲学

INDEX
  • 3カ月で「資産2億円」を達成
  • 「ジョーク」に全財産を賭ける理由
  • 節約青年が仮想通貨に手を出すまで
  • ドージコインの「ブランド戦略」
  • 昔ながらの資産運用への「不信」
  • 「まだ売らない」の真意

3カ月で「資産2億円」を達成

この2月、グラウバー・コンテソト(33)が有り金をすべてドージコインにつぎ込むと決めたとき、友人たちは心配した。
「みんな、クレイジーだと言っていたよ」とコンテソトは振り返る。「あんなのはジョークコインだ。ただのミームだ。ぜったい暴落する、って」
友人たちの懸念はもっともだ。
実際、ドージコインは「ジョーク」にすぎない。このデジタル通貨は、2013年に2人のプログラマーが開発したものだ。彼らは仮想通貨の流行に乗って、しゃべる柴犬の子犬「ドージ」のミームをベースにした独自の通貨をつくった。
歴史的に見ても、無名の仮想通貨に投資することは、札束をたき火に投げ入れるのと同じような行為といえる。
(Costfoto/Barcroft Media via Getty Images)
だが、ロサンゼルスのヒップホップ・メディア企業に勤めるコンテソトは、一般的な長期保有型の投資家ではない。