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とても興味深いアプローチですが、「コロナ治療への応用」にはまだ隔たりがあります。

端的には、マウスで示されたことが人間で応用可能かはわからないからです。人間での臨床試験を経て、有効性および安全性の両者が確認されなければ応用はできません。逆に、それが確認されれば、臨床応用の可能性があります。

また、そもそも酸素投与には、呼吸不全に伴う症状や生活の質の改善効果はあっても、「呼吸不全(そのもの)を改善」する効果はなく、あくまで支持的なものであることを理解しておく必要もあります。一般には、無用な酸素投与はむしろ有害なことが知られています。
東京医科歯科大学の武部さんのところから、「Med」という新しいオンラインジャーナルに掲載されたことをもとにプレスリリース。
https://www.tmd.ac.jp/topics_detail/id=20210515-1

液体に溶け込んだ酸素が腸から吸収されることによって、血液の酸素飽和度が上がるというマウスを用いた発見自体は面白い。

COVID-19の重症肺炎等への応用はさておき、元論文を読んで思ったこと。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666634021001537?via%3Dihub

Video S2. Behavioral improvements under hypoxic chamber after l-EVA or sham groups, related to Figure 2.
というビデオで、「エヴァ」療法を受けたマウスは、低酸素状態でも活発に行動しているという様子が示されている。

こちら、むしろ応用としてはスポーツの世界でドーピングになるのではないかと想像した。人間に使われる場合にはELSIが大事ですね。
コロナウイルスとは関係なく獣医療でも同様に呼吸器疾患の治療に際して酸素療法を行うことはあります。しかし治療に際して高濃度の酸素はむしろ高炭酸ガス血症となる弊害もあり、肺の傷害をむしろ悪化させたり、脳障害が出たりと、必ずしも酸素療法が呼吸不全の改善に当てはまるとは限りません。呼吸とは酸素を取り込むだけでなく、二酸化炭素を吐き出す機能も重要であることと、大前提として肺の機能を悪化させる原疾患の治療が必須であり、酸素療法は支持的に行うものです。こういった治療が今後発展することは興味深いですが、獣医療においても応用ができるかはまだまだ議論が必要だと思います。
論文情報Memo(プレスリリースより抜粋)

掲載誌:Med (オンライン版:2021年5月14日)
論文タイトル:Mammalian Enteral Ventilation Ameliorates Respiratory Failure
著者:Ryo Okabe, Toyofumi F. Chen-Yoshikawa, Yosuke Yoneyama, Yuhei Yokoyama, Satona Tanaka, Akihiko Yoshizawa, Wendy L Thompson, Gokul Kannan, Eiji Kobayashi, Hiroshi Date, Takanori Takebe
DOI: https://doi.org/10.1016/j.medj.2021.04.004

腸から酸素を取り込めるかも、という所にまず驚きです。
高濃度で酸素が溶けているパーフロ液が人体に安全かどうか、この方法で取り込める酸素量が治療に十分かどうかなど、続きが気になる。

プレスリリース
https://www.tmd.ac.jp/topics_detail/id=20210515-1
なかなか面白そうなのでもちろん研究は続けてほしい。

ですが、人工呼吸器を補うとは言っても、人工呼吸器の数や扱える人材の不足以上にこの腸呼吸?の分野、管理に詳しい人は少ない気がします…
肺が駄目になっているから、腸粘膜から酸素を投与するという方法。

医学の教科書には出てこない方法。でも、効果はあるのかもしれない。

それで、ECMOやらないで済むなら素晴らしい。挿管にしても、ECMOにしても、本人にも、医療関係者にもかなりの負担だ。これを避けることができれば、素晴らしい。

腸の粘膜は分厚いからどうかのかなという気はする。
おならの大半も体内に吸収されて、呼気として排泄されているので、それと似てる
コメントと記事からムカデ人間を想起しました。