[台北 14日 ロイター] - 半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は14日、台湾最大手である中華航空の減便を巡り、半導体輸出に大きな影響はないとの見通しを示した。

台湾衛生福利部(保健省に相当)は10日、中華航空のパイロット全員を14日間隔離すると発表した。同社や域内主要国際空港にあるホテルに絡んだ新型コロナウイルス感染拡大を食い止めるための措置。同社は航空貨物の輸送能力の10%強が影響を受けるとの見通しを示した。

TSMCはロイターに宛てた声明文で「われわれは自社の顧客向け半導体輸出にいかなる重大な影響も想定していない」と説明した。

また、域内の別の大手であるエバー航空はロイターに対し、輸送能力に不足があれば支援するよう努めるとしている。