ワクチン接種後に女性死亡、三重 因果関係不明
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基礎疾患の詳細が分からないので今ある情報からのあくまで推測ですが、
別の記事では、子宮からの出血、とありますので、おそらく婦人科系の基礎疾患をおもちで、であるとすると、その基礎疾患により肺塞栓をきたして(ここも推測です)死亡されたという可能性は十分に考えられ、
そこにワクチン接種がリスクを高めたのではないかという因果関係は考えにくく、
たまたま時系列として、接種後のタイミングであった、という可能性が高いかと思われます。
上記あくまで推測ですが、不十分な報道のみが独り歩きして不安を抱かれる方もいらっしゃるかと思い、婦人科的な視点からの推測を述べさせて頂きました。
いずれにしても今後しっかり検証されるでしょうから、それを待ちます。他のニュースを読んだところ「基礎疾患に関わる出血」は「子宮からの出血」だったようですね。基礎疾患は子宮腺筋症。簡単に言えば子宮の筋肉がびまん性に肥厚し月経困難症(月経痛、過多月経)などを起こす病気です。
ニュースを読んだだけなので詳しいことはわからなくてあくまで憶測ですが、この方は血栓症→肺塞栓が死因となったのではないでしょうか?というのも、産婦人科医として子宮腺筋症の多量出血、重症貧血の患者さんはそれなりに診てきましたが、出血に関しては輸血で凌げることがほとんどです。時間を稼いで偽閉経療法(ホルモン治療)、手術、子宮動脈塞栓術などを施行する流れが多いです。出血とは別に、子宮腺筋症は腫大した子宮が骨盤内を占拠し血流障害をきたすため下肢静脈血栓症を合併することが珍しくありません。早朝に突然呼吸困難を訴えているようなので肺血栓塞栓症が原因としてはまず頭に浮かびます。
産婦人科医として出産やその他の異常出血の患者さんを診ることも珍しくないですが、そもそも人間は「出血には強く、血栓症には弱い」という特徴を持っています。人間は強力な止血機序を有している反面、それを阻止する因子は最小限しか備わっていません。コロナワクチンの副反応としてしばしば報告される(ただし頻度は稀の)「血栓症」、今回もそのケースのような印象を受けました。もちろん因果関係はわからない。ただ『基礎疾患に関わる出血があった』というのは気になる。今後ワクチンを6000万人とかに接種すればこういう接種後に死亡ってケースはドンドンを増えてくる。それ報道する場合は注意が必要だと思う。
なぜならワクチンとは関係なく6000万人もいればその中から基礎疾患が悪化して死ぬ人も相当数いるはずだからその中にはたまたま接種直後って人もいるだろう。
こういう報道は『ワクチンで死んだ?』という連想を生みやすい。多くの人は確率で捉えずイメージで捉えるから、こういう報道はセンシティブ。安易にすると単なるネガティブキャンペーンになりかねない。
少なくとも今までの治験で副反応はいちおう確認されている。統計的には相当に少ないという判断になっている。まだ不明な部分もあるだろうが、ゼロリスクで考えてしまうのは良くないと思う。
ただし報告されている副反応は女性が出やすいというのはあるみたい。若い女性はもう少し様子をみてもいいかもしれない。