「全員、1回銀行を退職したつもりで」 北國銀行が“DX人材”を集められる理由
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川西諭・田村輝之(2019)「グリット研究とマインドセット研究の行動経済学的な含意―労働生産性向上の議論への新しい視点―」『行動経済学』12, pp.87-104.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/12/0/12_87/_article/-char/ja/
■抄録
本稿では,グリット(Grit)とマインドセット(Mindset)という2つの心理学概念に関する研究を紹介し,労働生産性向上をめぐる議論への含意,および行動経済学研究への応用の可能性について議論する.グリットとは,長期的な目標達成に向かって「やり抜く力」であり,本稿で紹介するマインドセット研究は「固定思考」と「成長思考」という2つの対極をなす思考を問題とする.既存のグリット研究とマインドセット研究はいずれも私たちの能力のうち,努力によって後天的に獲得される資質が常識的に考えられているよりも重要であること,そして資質の獲得が私たちの心理や思考によって強く影響を受けることを指摘している.これらの研究に照らすと,労働生産性を低水準にしている原因として,人々の考え方が,先天的資質を重視する固定思考に偏ってしまっている認知バイアスが浮かび上がる.
注目のコメント
組織に長く根付いた価値観や慣習を、区切りなく打破するのは本当に大変です。「これから銀行では無く新たな会社になる」ということを明示して、「区切る」ことは有効で参考になります。今や過去を否定するのでは無く、未来に向けて変わっていくメッセージが良いですね。過去否定は時にアイデンティティの否定に捉えられそうにも思います。
> 「北國銀行が目指すのは“次世代版地域総合会社”。銀行ではなく地域のための会社であるというマインドチェンジを促しています。そのため、新人は“新入行員”ではなく“新入社員”、迎え入れる式典は“入行式”ではなく“入社式”と呼ぶ、など徹底しています」・ここにとってDX人財とはどのような定義なのだろう。エンジニアリングスキルがあればそれでいいの?個人的には、ユーザー目線で顧客課題を徹底的にとらえられる人の方がより重要だと思うけど。(最悪Sier活用で開発はなんとかなりそうだから)
・市場・地方企業の顧客観点で考えると、下記みたいな課題?
→コロナの影響で工場の生産が鈍化、キャッシュも入らなくなる
→観光メインだったため資金繰りが厳しい
→中小でリモートだのなんだのやらないといけなくなったがデジタルの知見がなく、どうすればいいかわからない、コンサルは高いし、本当になんとかしてくれるのかわからない
→売る内容は変えずらいから、売り方、売り先を変えて事業を拡大したく、そのためにデジタル活用したいけどわからない
・そのために銀行はどうするべきか?
→観光のDX化推進(地方ってほぼ観光収益に頼っている?)
→ファイナンス観点以外でのデジタルコンサルティング(それも大手コンサルティングの金額感ではだめ)
→デジタルコンサルティングに関しては、自社でエンジニア抱えてももはや効率悪そうなので、
プロデューサー的なポジションになるのだというのがよいのかなと。