[東京 13日 ロイター] - 楽天グループは13日、2021年1─3月期の当期損益(国際会計基準)が251億円の赤字だったと発表した。インターネットサービスはコロナ禍の巣ごもり需要で好調を維持したものの、携帯事業の先行投資が重しとなった。

決算の詳細は以下の通り。

*当期損失、前年同期の353億円の赤字から改善

*インターネットサービスは17%増収、「巣ごもり消費」依然堅調

*赤字の主因は携帯基地局への先行投資。モバイル部門は972億円の赤字

*モバイル部門、前年同期の損失額は365億円。赤字幅が大幅拡大

会見した三木谷浩史会長の主な発言は以下の通り。

*携帯料金、国際レベルから見た時に適切かそれ以下に持っていく必要ある

*独自通信基盤技術(RCP)の輸出販売、売上高は数千億円単位を期待

*モバイル、無料となる1GB未満の利用者が予想より極めて少なく安どしている

*コロナ禍でもビジネスポートフォリオのバランスが(成長に)貢献

<日本のワクチン接種ペースに不満>

*日本のワクチン接種率が停滞していることに、かなりの危機感を覚えている

*特にオペレーションが複雑で官僚的、若干フラストレーションたまっている

*政府に協力して硬直的プロセスを柔軟にして(接種)促進できるよう働きかけたい