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記事のタイトル「AIと心理学の研究の違い」は若干ミスリーディングで、紹介している論文はAIと心理学における論文出版のスタイルの違いについて比較しています。元論文のタイトル "Publishing, fast and Slow"は、行動経済学者ダニエル・カーネマンの著書 "Thinking, Fast and Slow"に引っ掛けてあるのですね。

科学出版におけるfast publishing 、つまりカンファレンスやジャーナルに採録される前の論文をプレプリントとして公開する方向、はAIのみならず多くの分野ですでに進行しています。いま世界で最も多く利用されているプレプリントサーバー、arXiv(アーカイブ)は、もともとは物理学の論文を迅速に共有するために構築されました。そして大きなエポックだったのは、2002年に、数学者ペレルマンがポアンカレ予想論文をジャーナルではなくarXivで公開したことです。

さらに最近では、コロナによって国際学会に皆が物理的に集まるというカルチャーも大きな影響を受けています。それもあり、arXivなどのオンライン・プレプリントでの学術情報の交換の重要性がさらに増しています。

もちろん、fast thinkingならぬfast publishingには、誤り、捏造、剽窃などが入り込む可能性があります(arXivでも一応のチェックはなされていますが)。が、ご存知のように一流科学雑誌でもそのような事件は皆無ではありません。

まずオープンに共有してから誤りを指摘していく、という方向も、得られるスピードも考慮すると、それなりに妥当性があるのではないでしょうか。
AIと心理学を結びつけるのが脳科学だと思います。

DeepMindのCEOデミス・ハサビス氏は、その脳科学の領域で記憶と海馬の研究しており、その経験を活かして囲碁AIにブレイクスルーを起こしました。
その意味で、AI研究のスピードと心理学研究などの慎重さのどちらも必要であり、むしろハイブリッドに革新がありそうです。
だから会議 (fast) とジャーナル (slow) があるんですけどねぇ

Slowのダメな所もう一つは、査読者とそれをきめる副編集者の実力+deltaより上の品質は正確に評価出来ない、そしてダメ査読者に限って delta <<1 なのに加え、ご自分の解らないモノはダメと仰るので、業界の平均品質+/- sigma のペーパーばかり量産されがち、って事でしょうねぇ コレを言っちゃうと怒る方々もいらっしゃるでしょうから、ハッキリとは言えないと思いますが 近年ペーパーの数がどの業界でも激増しているので、深刻な問題だと思いますねぇ

といっても、arXiv ばっかりでも困りますけどねぇ、論文数、引用数, とH-index (と掲載ジャーナルのimpact factor) に基づいた、研究者の評価をやめない限り

あ、個人的な経験ではありませんよ、ぜんぜん ;)

ご参考
https://newspicks.com/news/5718493?ref=user_1506052
AIにも心理学にも深く入らず全く新規性のない論文ですね。研究結果は何もなく、ただのオピニオン。このような論文はfast publishingしかできないでしょう。
AIは統計学でなくなったからブレイクスルーがあったわけだし、心理学は20世紀に行動主義が行き過ぎて実験心理学が統計学になってしまった反省の最中にあり、両者を統計学と言われてしまうとなんだかなと思う。

どちらも言えることは、元々平均値の科学だった両者が、パーソナライズに向かっているということ。