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JSR、合成ゴムのエラストマー事業をENEOSに譲渡へ

Reuters
[東京 11日 ロイター] - JSRは11日、タイヤ向け合成ゴムなどのエラストマー事業を会社分割した上でENEOSに全株式を譲渡すると発表した。事業環境が厳しくなる中で、抜本的な変革が必要と判断した。事業承継会社の企業価値は1150億円で、譲渡は来年4月1日を予定する。
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JSRは旧「日本合成ゴム」ですので、祖業の売却です。
会見も聞いていましたが、いくらゴム事業の収益性が落ち、今やゴム事業よりもはるかに収益力が高い半導体材料などを持つとはいえ、祖業を売却するにあたり、同社が近年進めてきたガバナンス改革による経営判断のグローバル化が効いているように見受けられました。
おー、ついに…個人的にはJSRの経営の強さを表すと思う。
というのはエラストマー=合成ゴム。平岡さんのコメントにあるが、JSRは日本合成ゴム、Japan Synthetic Rubberの略称で祖業。Japanが社名についているが、合成ゴムの国産化を目的に設立された国策会社的な位置づけだったから。

1970年代後半に開発した合成ゴムを主材料にしたフォトレジストから始まり、利益の大半は半導体材料(今はデジタルソリューションセグメントの一部、旧多角化事業の一部)。
合成ゴムは汎用品と特殊品に大別でき、汎用品の需要はタイヤ中心。JSRは汎用品が多く、競合のゼオンは特殊品の構成比が多く利益率も高め。
①のCEOメッセージでもあるようにエラストマー事業は抜本的な構造改革を検討をしていた。またオリンパス・任天堂にも投資しているアクティビストのValueActが2020年から投資、今年6月の株主総会で承認得られれば社外取締役にも就任予定(②)。なお最近のValueActの状況について興味ある方は③のII記事がオススメ。

今回の売却は、その意味で規定線だろう。なぜENEOSかというと上流コンビナートとの統合(ただ他の化学材料・メーカーもあるが…)。
合成ゴムの原材料のブタジエンは、石油精製の残渣。JSRは鹿島・千葉(京葉コンビナート)・四日市に工場があり、上流の精製が鹿島ENEOS(子会社の鹿島石油)、千葉ENEOS(ENEOSとPetroChinaのJVの大阪国際石油精製、今は大阪やっていないが名前だけ残っている…)、四日市だけ出光(旧昭シェル)の昭和四日市石油。
こう考えていくと、四日市が今後どうなるか。④がリリースだが特に言及はなく…あと決算発表は4月26日で、そこから2週間での追加の発表というタイミング。3月8日に早期退職発表しその申し込み期限が4月30日。一方決算発表はこれを待って、とはしなかった。

https://bit.ly/3fbzEaS
https://newspicks.com/news/5565604
https://newspicks.com/news/5723154
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4185/tdnet/1964493/00.pdf
日本において、自動車、電機と並んで、まだ競争優位を保ちつつ、それを将来に繋げていくためには業界再編不可避とみなされているのが化学業界。既に色々起こっているけれども、そのマグニチュードとスピードを試すような事案ですね。
JSRにとってエラストマーの切り出しは既定路線、(電子材料と)メディカルにリソースを注ぐために不可避だったと思います。
譲渡先はENEOS。私は国内同業他社との統合を想定しておりました。認識不足でした。
ENEOSホールディングスが、JSRから合成ゴムなどエラストマー事業を買収すると発表。買収金額は1000億円規模となる見通しとも。
JSR株式会社(ジェイエスアール、英語: JSR Corporation)は、日本の化学メーカーである。 ウィキペディア
時価総額
9,588 億円

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