[10日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は10日、ファイザー/ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンの接種対象年齢を12歳まで引き下げることを承認した。

同ワクチンの緊急使用許可(EUA)が適用されるこれまでの最低年齢は16歳。FDAが新たに全米で数百万人に上る12-15歳にもEUAの対象範囲を広げた形だ。早ければ13日から16歳未満への接種が可能になる見通し。

12-15歳にEUAが適用されたのは、ファイザー/ビオンテックのワクチンが初めて。これは学校の安全な再開に向けて重要な措置の1つとみられている。

バイデン大統領も各州に対して、より低年齢層が即時ワクチンを接種できるようにしてほしいと要請していた。

バイデン氏は声明を発表し、「新型コロナウイルスとの闘いにおける有望な進展」とFDAの承認を評価した。

FDA傘下で医薬品の安全性の検証などを行う生物製剤評価・研究センター(CBER)のピーター・マークス所長は記者団に対し、16歳未満へのワクチン使用について検討する12日の米疾病対策センター(CDC)諮問委員会の会合後に各州はこの年齢層への接種を開始できる見通しだと述べた。

ファイザーのワクチン研究開発を担当するウィリアムル・グルーバー博士は、10代前半の若者へのワクチン接種承認は米国の免疫集団の拡大につながり、重症化リスクが全くない訳ではない年齢層を保護するのに役立つと述べた。

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