[シンガポール 7日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)は7日公表した素案で、石炭、石油、天然ガスなど化石燃料分野への融資を終了する方針を明らかにした。素案は10月の理事会に提出される予定。

素案では、融資終了の期限は示していない。また、化石燃料プロジェクトのうち、費用効率の高い代替技術がない場合などは、融資が継続されるとした。

環境保護団体は今月、ADBに全ての化石燃料セクターへの融資を終了するよう要請していた。

国際NGOのInstitute for Climate and Sustainable CitiesのPedro H. Maniego Jr氏はADBの素案について、対応が10年遅いと批判しつつも、政府や投資家にとってエネルギー改革の動機付けとなるとの見方を示した。