[ワシントン 7日 ロイター] - ハリス米副大統領は7日、メキシコのロペスオブラドール大統領とビデオ会談を行い、中米諸国からの移民流入抑止に向け、中米の汚職を撲滅し経済を支援する必要があるとの考えを示した。

バイデン政権は、移民抑制には法の支配、司法の独立、汚職撲滅が重要な要素になるとし、メキシコとの連携を表明している。

ハリス氏は、初の外遊となる6月7─8日のグアテマラおよびメキシコ訪問を前に、ロペスオブラドール大統領との電話会談冒頭、「共にわれわれは暴力や汚職などと戦わなければならない」と述べた。

バイデン大統領は3月、メキシコからの不法移民が急増している問題について、ハリス氏が政府の対応を率い、メキシコや中米各国と連携して対策に当たると発表した。

ハリス氏は、移民増加は両国にとって深刻な問題で、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの3カ国に対して早急に支援を行う必要があると述べた。

会談後の声明によると、両国は中米の失業問題や限定的な市場へのアクセス、森林破壊や気候変動問題などで協力する。

エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの3カ国は、新型コロナウイルスやハリケーンによる景気悪化を受け、昨年以降、何十万もの人が祖国を離れている。