2021/5/11

【トレンド】ビジネスの世界にも「ショート動画革命」が到来

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
TikTokに殺されかけた企業が、見事な復活劇を遂げている。
2018年4月にサービスを開始し、TikTokより長い「30秒のショート動画」をシェアするアプリとして頭角を現したファイアーワーク(Firework)。
サービスのリリースからわずか5カ月で100万人のユーザーを獲得し、インスタグラムやツイッターよりも早くそのマイルストーンに到達し注目を集めた企業だ。YouTubeからも買収の打診が来るほど、そのポテンシャルを買われていた。
ところが、落とし穴はすぐ目の前にあった。TikTokが米国に本格上陸し、ショート動画のシェアをまたたく間に失ったのだ。
売却で生き残るか、ピボットか──。
ファイアーワークが選んだのは、BtoCからBtoBへの大胆なピボットだった。
彼らの新しいビジネスは、テキストと写真が主流だったウェブサイトに、縦型のショート動画を埋め込み、TikTokやインスタグラムの「ストーリー」のような体験を作り出す。
左は通常のウェブサイトをスマホで見た状態          右はファイアーワークで動くウェブサイト   
ショート動画革命をウェブに持ち込もうとする彼らは、いかに未開拓のブルーオーシャンを見つけたのか。NewsPicks編集部が、その生き残り戦略を聞いた。