2021/5/11

【3分解説】カギは豪中対立とコンビニ。総合商社の決算読み解き

NewsPicks 編集部 記者・編集者
大手総合商社の決算は、新型コロナの影響が色濃く反映された内容となった。
5月10日までに公表された大手総合商社5社の2021年3月期(2020年度)の決算は、自動車や機械、資源の一部などで大きなマイナスが出る中、丸紅を除く4社が減益になった。
その中でも強さを見せたのが、伊藤忠商事だ。連結純利益は4014億円(前年度比19.9%減)で、5年ぶりに総合商社首位に立った。伊藤忠は2021年度の純利益見通しを5500億円としており、過去最高益を見込んでいる。
一方で、長く総合商社トップ地位にいた三菱商事の連結純利益は1725億円(同67.8%減)で、会社予想の2000億円を下回り、総合商社4位になった。
各社の明暗を分けたものは何だったのか。伊藤忠商事、三井物産、三菱商事を中心に決算のポイントを見てみよう。