2021/5/11

【超解説】評価額10兆円。今、Stripeが「一択」な理由

NewsPicks NY支局長
まさに鮮烈な数字だった。
3月14日、米決済スタートアップのStripe(ストライプ)が、6億ドル(約660億円)の資金調達と、評価額が950億ドル(約10.3兆円)となったことを発表した。
これにより、イーロン・マスク率いるSpaceXを抜き、ユニコーンとして、全米トップになった。世界全体でも、上にいるのはTikTokを運営するByteDanceだけだ。
とはいえ、その驚異的な評価額とは裏腹に、Stripeのすごさはあまり知られていない。
そもそも、なぜ決済インフラを手掛ける「裏方企業」が、全米トップのスタートアップへと躍進できたのか。
今年の超大型IPOも取りざたされるなか、NewsPicksはStripeのキーマンたちへの取材を敢行。その知られざるビジネスモデルから、テクノロジー、プロダクトまで、王者Stripeの真髄を5つのポイントで解説する。
INDEX
  • ①あなたはもう払っている
  • ②世界を変えた「7行のコード」
  • ③Stripeは「インフラ」である
  • ④日本で「唯一の選択肢」
  • ⑤金融、VCにまで進出

①あなたはもう払っている

Stripeのすごさを端的に表す数字がある。