【超解説】評価額10兆円。今、Stripeが「一択」な理由
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個人的に、Stripeは次に天下を取る企業の最右翼だと思っています。
何しろ、ECでも、ライドシェアでも、SaaSでも、オンラインでビジネスをするすべての人が避けて通れない部分を押さえている。何より、創業者のコリソン兄弟のスケールが違う。テクノロジーはもちろん、哲学、音楽、バイオ、政治まであらゆることに精通していて、絶版本を出版する部門まであるほどです。
とはいえ、なぜ決済を手掛けるある意味で地味な企業が、米国トップのユニコーンになったのか。
米国での記事やポストを見ていると、Stripeの裏側に隠れて見えない凄さを解説しようとする記事のなんと多いことか…。テクノロジー面から、ビジネス戦略、経営者の哲学まで、ありとあらゆるアプローチで、Stripeのポテンシャルを説明しようとするポストが出ています。
(英語ですが、参考:https://www.notboring.co/p/stripe-the-internets-most-undervalued-ec3、https://technically.substack.com/p/what-does-stripe-do、https://diff.substack.com/p/stripe)
その全てを説明しきることは不可能ですが、まだ日本での知名度はそこまで高くないStripeの「凄さ」を、キーマン取材を通じて、5つのポイントで解説しています。ぜひ、ご覧くだされば、幸いです。StripeやShopifyにとても共通しているのはどちらも日本には先行企業がいて「○○とどう違うの?」といろんな角度から比較表が作られた事。
でもどうもピンと来ない。なぜこんなに海外では伸びてるんだろう、と。なんかもやっとしていたはず。
欧米人はシンプルが大好きですが、日本のビジネス決裁権のある人はひざ詰めで条件をじっくり聞きたい。でもStripeは担当者などいない。FAQを読んで判断しろと冷たい笑
Stripeは必要な事が全部ページやマニュアルに書いてあるし、コミュニティにアクセスすれば大体のことはわかる。でも日本のプロダクトは必要なことは書いてないし、説明を聞かないとわからない。いざ導入しようと思うと付随するいろんな雑事に振り回される。
多分もやっとするのはそのあたりなんだろうと思います。説明を日本人からされないで決めることに慣れてないんですよね。よくよく考えてみればGoogle広告やFacebook広告にはじまり、海外プロダクトは大体みんな同じです。そろそろ慣れましょう。エンジニアにとって、APIで決済処理を作れることは、
Suicaを使うのと、切符を買うくらい違う。
何か決済機能を開発する場合、次のように作ります。
フォーム(画面)を作ります。
・入力用
・確認用
・完了用
フォームの中に、オブジェクトを作ります。
・商品画像
・入力項目(クレジット番号とか)
・クリックボタン
クリックボタンを押下された際の処理を作ります。
・認証トークン
・暗号化
・エラー制御
用意したい決済の種類だけ作ります。
・ワンショット決済
・サブスク
運用後も決済側の変更に対応します。
・メンテナンス
・仕様変更
考えるだけでもめんどくさい。
これが7行コードは大袈裟ですけど、数行で書けるのは楽過ぎる。
面倒をシンプルにするのは、簡単そうに見えて、めちゃ難しい。
「インターネットのGDPを上げる」ために決済コーディングに目をつけるコリソン兄弟は、恐るべしです。