コロナに効くか「行動経済学」 外出抑制やワクチン
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「もっとも行動経済学がどこまであてになるかは疑問も残る。これまでに蓄積した研究成果の多くは「平時」に、しかも限られた条件のもとで行われた実験に基づいている。今回のようなパンデミック(世界的流行)下で、人びとが同じように振る舞うかは不明だ。」
ここに行動経済学の課題が端的に示されている。
新型コロナ対策に行動経済学の知見が役立つ可能性は大きいはずだが、それを壮大な社会実験として試してみる踏み込みが政府に求められているのではないか?
コロナ対策について「リスクコミュニケーション」が大事だとの指摘は昨年から行われてきたが、行動経済学を政府の「コミュニケーション」に織り込んで試行し、行動経済学があてになるか疑問だなどと言わず、積極的に「あてになる」ものに仕立てていくいくことが求められていると思う。
注目のコメント
行動経済学の新型コロナへの知見をわかりやすく紹介した優れた記事だと思います。最後の損失メッセージが効きにくいというのは、私の研究でも出てきています。損失フレームは瞬間的には効果があるかもしれないのですが、長期的な行動変容の際には、利得フレームの方が効果的なようです。
「他人は自分ほど辛抱強くはない」と、人の行き来のある特殊な繁華街を見ただけでも考えがち。自分が長期の自己隔離に耐えられると思う人は40%いるのに、他人が耐えられると思う人は15%未満。
「自分を守るために接種を」と呼びかけるよりも「接種の機会を逃すな」というメッセージのほうがはるかに有効。
様々な行動経済学に基づく提言がふんだん紹介されていて、それを知るだけでも面白い記事でした。行動経済学というのは勉強すると面白いですね。自分もそういう風に操られラれていると知っておくことは大切です。(といってもコントロールするのは難しいのもわかっている…)
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