2021/5/9

【実録】息子のために61歳で「代理母」になった家族の物語

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
「まさか61歳の自分の母親が、僕の子どもを産むなんて生物学的にあり得ないと思っていました」
そう語る、マシュー・エレッジ(34)。彼は2015年の秋、エリオット・ドハティ(31)と同性婚をした。
子どもを授かるため養子縁組すべきか、それとも「代理母」にお願いするべきか──。
彼らが迷うなか、代理母を申し出たのが、当時59歳だったマシューの母、セシルだった。
「私が代理母になると言ったのは、自然な本能からでした」(セシル)
そして、2019年3月、セシルは61歳で、孫娘となるウマを無事に出産。ウマは今年3月、ちょうど2歳になったばかりだ。
マシューとエリオットはいかにして「家族」を築いたのか。そこには、科学の進歩と、人間の体の不思議が詰まっている。(*文中はすべて敬称略)
ARIEL PANOWICZ