IZ*ONE解散…宮脇咲良が世界で活躍するには「韓国に戻る」しかない

IZ*ONEメンバー12人の今後

前編では、IZ*ONEの活動を日韓の比較を交えて振り返ってきたが、後編では今後のことについて考えていく。

12人は、日韓の8つのプロダクションから集まっている。“期限付きレンタル移籍”だった彼女たちは、ひとまずは契約通り所属プロダクションに戻ると見られる。

だが、その後の進路はさまざまにわかれていくだろう。大きく分ければそれは、(1)新グループ参加、(2)他グループ加入、(3)ソロ歌手、(4)俳優業の4つだろうか。

〔PHOTO〕gettyimages
 

韓国では、公正取引委員会が芸能人の移籍・独立の制限を監視し、契約期間も最長7年とする体制が2009年に整えられた。プロ野球選手のように、7年を超えるとかならずいちどはFA(フリーエージェント)となる。移籍も独立も、あるいはこれまでの会社との再契約ももちろん自由だ。

その後も韓国では、特定の芸能人への圧力を防止するJYJ法(改正放送法)を2014年に成立させるなど、法整備を進めた。日本では、2018年に独禁法の適用範囲を芸能人などのフリーランスに拡大し、翌2019年には新しい地図の3人(元SMAPメンバー)に対してジャニーズ事務所が圧力をかけていた疑いが発覚して大きな騒ぎとなったが、それよりも10年早く芸能人の活動を保護する体制を社会で整えていた。

IZ*ONEの韓国人メンバーは、グループの活動と同じくおそらく2年半程度しか所属(契約)期間は経過していないはずだ。契約年数は個々で異なりその詳細も明らかではないが、2年半から3年の契約しか結んでいない者もいるかもしれない。よって、所属プロダクションに戻った瞬間にFAとなってプロダクションを移籍するメンバーが現れる可能性もある。もしそうしたメンバーがいれば、複数のプロダクションから契約オファーが殺到するだろう。

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