2021/5/9

【超訳】五月病にならないためのニーチェの言葉7選

NewsPicks, Inc. 公式アカウント
「神は死んだ」という有名な言葉を残した哲学者ニーチェ。
25歳の若さで大学教授になったが、学会からの酷評、親友との決別、大失恋、病気、晩年の精神崩壊という壮絶な人生を送った。
一方、「神」という信じられる存在が揺らぐなかでどう生きるべきなのかというテーマに生涯をかけて向き合い、数々の力強い言葉を残している。
「自分の死後200年でニヒリズム(虚無主義)が徹底される」というニーチェの予言通り、死後120年経った今、信仰、伝統、民主主義、資本主義といった多くの人々にとっての「信じられるもの」を見つけることが難しい時代となった。
その流れがコロナ禍でさらに加速するなかで、「超人」という他人に左右されない、新しい人間の生き方を示したニーチェの哲学から学べることは多いはずだ。
忙しい毎日に疲れた現代のビジネスパーソンに向けて、『超訳 ニーチェの言葉』がミリオンセラーとなった作家の白取春彦氏に7つの名言をセレクトしてもらった。
INDEX
  • 自分の価値観で「超人」になれ
  • 今読みたい、ニーチェの言葉7選
  • 哲学は「勉強するな」

自分の価値観で「超人」になれ

ニーチェの略歴を検索してざっと読み、「へえ、最期は狂って死んだのか、けっこう悲惨な人生じゃないか」と価値づける人は案外と少なくないものです。
そういうふうに人の死に方にクレームをつける人は、人の生まれにもケチをつけるでしょう。同じレベルで、人の肌の色、身長、生活、経済状況、時代状況にまでケチをつけて低く価値づけるのでしょう。