【熟読】ビジネスパーソンが知っておきたい「哲学の話」
私たちはどうすれば周りに流されず、自分なりの考えを持って、満足のいく人生を送ることができるのだろうか?
- 僕らの脳はとっくに「ズレ」ている
- 哲学が生まれたのは「必然」である
- 哲学で「生きづらさ」を解消しよう
- ウィトゲンシュタインを知ろう
- 「贈与」と「利他」は違う
- 哲学は歴史とセットで学ぼう
私たちはどうすれば周りに流されず、自分なりの考えを持って、満足のいく人生を送ることができるのだろうか?
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めちゃめちゃ面白い。哲学はその時代の大きな悩みを擦り合わせるように発展してきた。ギリシャでは民主主義によって、人と人の思いの擦り合わせをし、演劇で他人の経験や思いを理解するようにし、哲学で、自分と他人で共通する理念を擦り合わせ、そして数学で自分と他人の理解のプロトコルを合わせたのだという。哲学は日々生きる中での疑問から出発する。
【哲学というのは、僕らの脳の中の混乱や時代的な混乱をいかに乗り越えようとしてきたかという、人間の必死の抵抗の軌跡です。言ってみれば、哲学史は、人間理性の混乱の歴史、格闘の歴史なのです。】
哲学という営みは、人類史においてインフラのような存在であった。
哲学は、あったらうれしいものではなく、無かったら困るものなのです。
なぜなら、僕らの脳は「ズレ」ているからです。
環境と調和する動物たち。それに対して人間は、環境(=文明)を自ら変更するようになってしまった。脳は器質的には数万年前から大きく変わらないにもかかわらず。
人間は環境との調和から「はぐれてしまった存在」なのです。
はぐれ者であるがゆえに、僕らは哲学を必要とした。
そんなお話をしました。
ちなみに、『世界は贈与でできている』の担当編集者さん「これまでで一番のインタビューだ」と言っていました。笑
みなさま、よろしければぜひお読みください。
脳はすでにキャパシティを超えているため、時代のスピードに対応できなくなっている。自分で考えなくなった人が多いのはそのため。なるほど、そういう面はありますね。
なぜ、という疑問や好奇心を持つことを忘れてしまっています。赤ちゃんや子供にかえってなぜを追求する習慣づけが必要ですね。
子どもはみんな哲学者です。大人はその解を押し付けるのではなく、見つける方法をしっかりと教えることが大事です。
"人間が苦悩するのは当然なんです。文明という「環境」と僕らの身体である「脳」が根本的にズレているのです。僕らの脳は7万年くらい変わっていないということです。"
人間には認知能力の限界がありますが、それが原因で悩むというより、悩まずに判断する能力を獲得しています。それが「認知科学」で明らかになった、認知バイアスです。(バイアスとしてデメリットが強調されがちですが、本来は認知コストを下げるメリットがあります)
哲学は歴史とセットで学ぶことを推奨されてますが、そこに認知科学も加えたいです。哲学は、「過去」の偉人による人間性の探究であり歴史と相性が良いですが、「現在」の賢人による人間性の探究である認知科学と比較すると、より視野が広まるかと。
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