【5月7日 AFP】米製薬大手モデルナ(Moderna)は6日、同社製の新型コロナウイルスワクチンが12〜17歳を対象とした初の臨床試験(治験)で96%の有効性を示したと発表した。

 米国で行われた試験には3235人が参加。3分の2に同社製ワクチン「mRNA-1273」を投与し、残る3分の1にプラセボ(偽薬)を投与した。結果、新型コロナウイルス感染症に対する96%の有効性を確認。ワクチンはおおむね忍容性が高く、重大な安全上の懸念は確認されなかった。

 試験では、1回目接種から14日後に新型ウイルス感染例が12件検出された。今回発表されたのは中間結果で、2回目の接種終了から追跡調査までの期間の中間値は35日だった。

 モデルナによると、副反応の重さはいずれも「軽度か中等度」で、最も多いのは注射部位の痛みだった。2回目の接種では、成人の場合と同様「頭痛、倦怠(けんたい)感、筋肉痛、悪寒」などだった。

 同社は、この年齢層へのワクチン接種許可に関し、「提出書類の修正の可能性を含め、規制当局と協議中」と述べた。同社製ワクチンは今のところ、各国で18歳以上のみを対象に承認されている。(c)AFP