【匠かんさい】（55）日中国際フェリー、上海―阪神で高速貨物輸送

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注目のコメント

• 松田 琢磨

  拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

  ・2021年05月07日

  日中間の貨物輸送においては，コンテナ輸送，航空輸送に加えてフェリー輸送があります．もともとアパレル製品の輸入関西発の便は液晶パネルやリチウムイオン電池などの輸出を中心によく使われています．
  
  一方でフェリーは速達性が重視され，速度も速いため輸送コストも高く，通常はコンテナ船より運賃が高くなります．しかし，直近のコンテナ船市況の運賃格差が縮小したことで注目度が高まっています．
  
  また，実際にはほとんど旅客は使われていません．なら貨物専用のRORO船にすればいいのではないかと思うのですが，着岸に際して旅客船の優先度は高いので，それが貨物輸送にも定時性の高さというメリットをもたらしています．中国のように船が混雑しており，入港に関して港湾当局による順番の割り当てに透明性が欠けるもいわれる場所では大きなメリットになっているようです．
  
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49581750Z00C19A9AA1P00/