[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ政府は6日、米国が支持を表明した新型コロナウイルスワクチン特許の一時放棄を巡り、賛同しない立場を表明した。ワクチン生産への最大の足かせは特許ではなく、生産能力の拡充や品質の確保が重要と強調した。

バイデン米大統領は5日、世界貿易機関(WTO)で提案された新型コロナワクチン特許の一時放棄を支持すると表明。これを受け、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は6日、米国が支持を表明した新型コロナウイルスワクチン特許の一時放棄を巡り「検討する用意」があると明らかにした。

独政府の報道官は声明で、世界的な新型コロナワクチン配分という目標を堅持しているとしつつも、「特許の保護はイノベーションの源であり、今後もそうでなくてはならない」と強調した。