インドからの入国、検査と待機日数増を検討 変異株猛威
コメント
選択しているユーザー
何が驚いたって、今回の入国規制強化がたった6日間の隔離であること以上に、今まで“3日間“だったということ。
これでは海外の変異株が入りたい放題だったのは当然です。
そして今に至るまで、インドとの定期便は運行したままで、休止の予定は当面ない様です。
国境コントロールは国家の主権に属することで、安全保障や疫病の水際対策のために一時的に厳しくすることやストップすることは法律上も問題がないはずなのに、なぜこんなにも対策が後出しなのでしょう?
現在の流行の大半は海外から持ち込まれた変異株であることは明らかで、もし事前に水際対策に力を入れていたのなら、少なくとも第四派は防げたはずです。
この点を軽視したことが今回のコロナ対策の最大の失敗の1つだったと思います。
でも恐らくこのことが問題になることも、責任をとる人もいないだろうと思います。
本質的な失敗に、直感的に目を瞑り、誰も責任を取らなくてもすむ様にすることこそ、日本の社会がDNA的に継承している「失敗の本質」なのですから。
私は色々文句を言いつつも、政府や行政の政策は最低限の努力はきちんとしていると評価はしていますが、こういう部分だけはいつも軽い絶望を覚えます。
(追記)
インドが上陸拒否対象国・地域に指定されたのはGW前の4月23日の事です。
ただし特段の事情があれば入国が認められ、又給油や乗り継ぎ目的はその限りではありませんでした。
この時点では入国後は2週間の自主的な隔離に留まり、指定施設への隔離が始まったのはようやく5月1日からです。
国の対応が遅かったと言われるのはこの為です。
あと6日という数字の根拠は、現在の入国前のPCR検査の書類に不備があった場合、3日間が6日間の隔離になるオペレーションがあり、取り敢えずインドからの人はデフォルトで6日間にするということのようですね。
注目のコメント
記事本文の日本の措置という話題からは逸れますが、インドは今年の年初頃は、感染者がいったんピークアウトする傾向がありましたので、インド産ワクチンをアジア、中東、アフリカ、中南米の新興国に無償提供をするワクチン外交「ワクチンフレンドシップ」を展開していました。2月にクーデターが起こったミャンマーは、まさにその前週あたりにインド産ワクチンが到着し、コロナ対策の道筋に光が見えたころでした。ブータンなど人口の少ない国は、無償提供のインドワクチンの接種で接種率が大幅に上がりました。しかし、インドは今後、国内に集中せざるを得なさそうです。その代わりに中国製とロシア製のワクチンの輸入が増える傾向が出てきています。
ロシアと中国のワクチン外交についていくつか興味深い記事が出ています。
https://www.economist.com/graphic-detail/2021/04/29/vaccine-diplomacy-boosts-russias-and-chinas-global-standing
https://www.nbcnews.com/news/world/russia-china-are-beating-u-s-vaccine-diplomacy-experts-say-n1262742
https://www.worldpoliticsreview.com/articles/29500/beyond-china-and-russia-vaccine-diplomacy-is-an-increasingly-crowded-field課題発生から検討開始、検討から発表、発表から実施、それぞれのステップに時間が掛かって、その間に手遅れになったり別の課題に変異したり。コロナ禍で何度も見てるプロセスを、また見せられてる既視感。
インドの高額紙幣廃止やシンガポールのコロナ対策を経験した身としては、現場は大混乱だけど目的は達してるわけで、中長期的にはその方が政府や政権への信頼は高まる気がする。即断即決即実施。入国時の対策強化ではない、入国そのものの禁止、それが各国スタンダードです。ただし自国民のみは厳重な隔離政策を施した上で受け入れる。それすら禁止を発表し議論を巻き起こしてるオセアニア2カ国のような国すらある。
時すでに遅しでしょう。既に大量に入り込んでしまっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18434.html
戦争の反省に立ち謙抑的法体系を護持するというエクスキュースの下にひたすら忖度、決定回避、責任回避が骨の髄まで染み込んだ結果の、ウィルス相手の大戦敗北が哀しいかな決定しつつあるのでしょう。