欧州CL出場停止の厳罰も UEFA、スーパーリーグ構想で
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この話を見て思い出したのが中京地区における5大学野球リーグ構想。
東京の6大学野球が東大を巻き込んで東都などから独立しての大学野球リーグを運営している状況を真似て、名大を巻き込んで当時の中京地区の大学野球の強豪校が独立を画策したというもの。
この構想は潰れ/潰され、関わった大学は全校最下層である4部へ落とされたという事案があった。
当時の名大は4部相当の実力だったのでそれはまだ良いとして問題は残り。1部在籍経験豊富な強豪校がいきなり4校も4部に懲罰で落とされたとはいえ、4部での実力の大学との力の差は歴然。野球なのに121-0というスコアの事例もあったと聞く。4部から上がっていくには試合結果で成績を出して上がっていくしか無いので、1部に戻るにも最低数年かかるとされ、当時の在籍の部員の意欲を削いだという面があった。
確かに残りのチームからすれば懲罰をかけたいのは分かる。しかし(選手が徒党を組んでスーパーリーグ構想への賛同表明を大々的にしていたならともかく通常は)こうした構想への動きはチームの経営陣・上層部が動いているものであり、選手はいわば振り回されているケースが大半。
しかもこうした懲罰によって欧州CLについても実力の高いチームでの闘いとはならない可能性が高い。それでは面白さも半減する。
チームをバラバラにすることはできるかも知れないが、例えば他チームに対し組織的に怪我を負わせるような場合とは違って、今回の懲罰に出場停止は相応しくない。
あくまで経営陣へのペナルティ、例えば懲罰金等に留め、欧州CL出場停止とかは考え直すべき所。プロスポーツ興行はステークホルダーが通常のビジネスよりも多岐に渡り、かつ、ステークホルダー間のコンフリクトが構造的に起きやすいため、マネジメント層にはバランス感が求められます。
今回はそのバランス感を欠いてしまった事例の一つかと思います。