2021/5/8

【直撃】スシロー元COOが始めた、「食のM&A」ビジネス

NewsPicks編集部 記者
後継者がいない、売上高10億円以下の弁当屋や食品加工会社を事業承継し、「食のバリューチェーン」を築く──。
そんなユニークなビジネスモデルに挑んでいるのが、スシローの経営で名を上げた加藤智治氏だ。
加藤氏は、2007年にファンドに買収されたあきんどスシローに参画し、取締役COOとして回転寿司売上日本一の達成に貢献。ゼビオ社長を経て、2021年4月に「まん福(ぷく)ホールディングス」を設立した。
まん福の創業メンバーには、ゼンショーやUCCグループなど、大手外食で経験を積んできた経営人材が名を連ねる。彼らが、承継した会社の後継者として経営を担っていくという。
「承継した会社は売らない。食品加工会社からレストランまでそろえ、シナジーを生み出していく」(加藤社長)
2021年3月末には、さっそく第1号案件として茅ヶ崎の弁当屋を承継した。今後どのようにポートフォリオを組み、ビジネスを展開していく予定なのか。
加藤氏と副社長の小池正樹氏に直撃し、その構想を明かしてもらった。
INDEX
  • 「後継者不足」はビジネスになる
  • ゼンショーが大きくなれた理由
  • M&Aの成否を左右する「100日プラン」
  • 「生産性向上」とは何なのか
  • 「価値の源泉」を見極める

「後継者不足」はビジネスになる