2021/5/7

【ゲーム】任天堂・ソニーが得た、巣ごもり特需の本当の果実

NewsPicks ジャーナリスト
巣ごもり特需の恩恵を受けた任天堂とソニーグループのゲーム事業が、いずれも過去最高益を更新した。
任天堂は、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売好調はもちろん、ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」などが大ヒット。2021年3月期(2020年度)の営業利益は、前年度比約80%近く増えて約6400億円となった。
対するソニーのゲーム事業は、2020年末に新型機種「プレイステーション5」を投入。2020年度の営業利益は前年度比44%増の3422億円となった。
ただ、巣ごもり生活によるゲーム特需だけが好業績の要因と捉えるのは、ビジネスパーソンとしては、ある意味でもったいない。
なぜなら、ソフト販売のデジタル化のほか、いわゆるサブスクリプション型のネットワーク会員収入など、ビジネスモデルの変革の真っただ中にあるのが、ゲームというビジネスだからだ。
ゲーム業界に今、どのような変革が起きているのか。決算資料からひも解いてみよう。
INDEX
  • 「Wiiブーム」超えで過去最高益
  • 費用はゼロ、ダウンロード販売
  • 赤字のジンクスを打ち破る
  • 課題は半導体不足

「Wiiブーム」超えで過去最高益