(ブルームバーグ): ホームフィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブは、トレッドミル(ランニングマシン)のリコール(無料の回収・修理)を発表した。同社製のトレッドミルを巡っては、子供の死亡事故のほか、70件を超える安全上の問題が報告されていた。発表を受け、ペロトン株は一時16%急落した。

ペロトンと米消費者製品安全委員会(CPSC)の5日の共同発表によれば、今回リコール対象となったトレッドミルは「トレッド」と「トレッド+」の2モデル。どちらかを購入した消費者は直ちに使用を中止し、リコールに応じてペロトンから全額返金を受けるよう呼び掛けた。

トレッド+では多くの事故が報告され、CPSCは4月に使用をやめるよう勧告したほか、事故について調査を続けていることを明らかにしていた。これに対しペロトンは当初、CPSCの勧告は「誤解を招くもので、不正確だ」と表明。注意書きや取扱説明書に従う限り、トレッド+の使用をやめる理由はないと説明していた。

5日の発表文でペロトンのジョン・フォーリー最高経営責任者(CEO)は、当局の警告を真剣に受け止めなかったのは誤りだったと認めた。

原題:Peloton Recalls Treadmills Citing Safety Concerns; Shares Plunge(抜粋)

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