カセットテープの老舗「TDK」がスタートアップに投資する理由
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TDKでもそうなのか
“「TDKの社内でCVCの設立を何度も提案していたが、私は社歴が浅く、フランス人で日本語を話さない上、東京にいない」とSauvageは話す。9ヶ月間本社からノーと言われ続けた後、Sauvageは東京に飛び、取締役に直接プレゼンテーションを行ったところ、社長の石黒成直が立ち上がり、「これは、まさしく私が望んでいたことだ」と話したという”日本企業でCVCを上手く運用できている会社は少ないだろう。勿論、目的によるだろうが。
投資運用ができ、技術が理解できる人は、事業会社には少ない。技術といっても限られた範囲ではなく、広範囲にざくっと捉える力と情報網を持っている必要がある。
技術を買う=時間を買うなら、m&aでよい。そうではない+αをスタートアップ投資に求めているなら、受け側の社内体制をしっかりしないと、投資損になる。CVCを公言している企業ほど、内部に不満を抱えているような気がします。お金を出す側は少額でも大きく感じますし、起業する側は役員プレゼンなどの準備が大変な割に、サポートが少ないと感じるから。でも大企業を離れて自分で投資を募るのは、それ以上に大変なのではないかな。