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Ever Givenがグレートビター湖に留め置かれて,1か月たちます.賠償金については何等か交渉の余地があると思われます.あまり無茶をしすぎると,保険料が上がってしまって,喜望峰周りやパナマ運河周りのルートが好まれるようになりますし.お互いに落としどころを探す交渉がこれからも続くのだと思います.

【追記】船は止まっているとはいっても,船員さんがとどまっていることから,エンジンは回っている「ホットレイアップ」状態なので電源は確保されます.そのための燃料油はどこかで補給船を使うと思われます.

遅延による損害などは国際条約「ヘーグ・ヴィスビー・ルール」に基づき,船主は免責されるとのことです(下の記事参照).個別荷主の貿易保険や貨物保険でカバーされることになります.

https://www.jmd.co.jp/article.php?no=266085
愛媛の正栄汽船が保有する超大型タンカー、エバーギブンは、座礁した場所から動かされて、1ヵ月経っても、1万8千個のコンテナを積んだまま、スエズ運河の中に止めおかれています。運河の途中の広い湖、グレートビター湖です。
 エジプト政府のスエズ運河庁は、3月末に1週間に渡り運河が塞がれた責任は船主の正栄汽船にあると主張して、9億ドルを請求しています。エジプトの裁判所は、この請求を受けて、賠償交渉決着まで、エバーグリーン号が動くことはまかりならない、と命令しています。
 責任問題について、裁判で争う余地はあるでしょう。しかし、エジプト政府としては、正栄汽船から金を取らない限りは、この超大型タンカーを運河から出す気はなく、正栄汽船の損失は膨らんでいきます。交渉できるとしたら、賠償金の金額でしょう。
原因究明や賠償は分かるのだが、搭載されている荷物も気になる…冷蔵コンテナもあるだろうから、それを回すためのエネルギー補給とかはしている?
あと、遅延による荷主への損害の賠償責任や保険はどうなるんだろう?

<追記>松田さん、Shenkoppさん、ありがとうございます!国際条約の一方、現実もありそうですね。そしてそこを巡っての闘争も今後出てきうるかもしれませんね…<追記終>
先日スエズ運河で座礁した正栄汽船所有の大型コンテナ船は、未だに「運河庁による座礁原因の調査結果も明らかにされず、船は航行を再開できずにいる」とのこと。賠償交渉が決着するまで留め置く方針だそうです。