【アフリカの王】アップル超え目前の知られざる携帯メーカー
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
トランシオンがアフリカで強いのは、販売面では「(各社苦労しており代理店販売では到底届けられない)農村から売り始めたこと」、製品面では「電池が長持ち」の一択かと思います。自撮りするような人はトランシオンのフィーチャーフォンは買わないので写真写りは劣後。ちょうどいい水準のニーズにあった製品を、一生懸命売るというのは、アフリカでモノを売る成功律だと思います。
無許可でペインティングはどうですかね。民家に書かれた広告は私は見たことないです。店舗などに看板はたくさんつけていますが、あれは店舗にお金払っていると思います。だからこそみんなスペースを差し出し、街にはトランシオンの広告だらけになる。
トランシオンの携帯、小売店の看板、こちらに写真あります。
アフリカで携帯はどの程度普及しているの?通信環境は?
https://note.com/umemoto_abp/n/n400ef0b9f133
なお、トランシオンはアフリカ全体ではトップシェアで、スマホも最近になって台数ベースでも金額ベースでもサムスンを抜いてトップになったのですが、強いのはナイジェリアや東アフリカ、西アフリカで、南アやエジプトといった国ではまったく存在感がありません。
アフリカのスマートフォン販売台数シェア・国別
https://note.com/umemoto_abp/n/n4670a555e88c
アプリについては、Boomplayの次に、トランシオンがローンチしたフィンテックアプリのPalmPayがどうなるかですね。トランシオンはアフリカのフィンテックスタートアップへのシード投資も行っています。携帯電話産業は成熟期を迎えました。サムスン、アップル、ファーウェイ……上位の顔ぶれに変動なしというのがここ数年続いてきましたが、凄まじい勢いで販売台数を伸ばしている会社があります。
それがトランシオン、「ハードウェアの聖地」深圳が生み出した「アフリカの王」です。2020年は販売台数を4000万台近く伸ばし、純増数では世界一です。
トランシオンはなぜ強いのか? その秘密を一言でつきつめると「究極のローカライズ」となります。現地の状況に合わせたマーケティング、ローカライズ、さらには取り締まりのゆるさにつけ込んだグレーゾーンの取り組みまで……。
こうしてニーズをつかみ、ブランドを築き、今では大きく飛躍し、ソニーと提携するほどの存在に。
アフリカで、新興市場で、いかに稼ぐのか。李路成さんにご紹介いただいたトランシオンのストーリーは気づきが詰まっています。ぜひ、ご一読ください。「中国発で世界を舞台に活躍するベンチャー」の第1世代
とも言える①伝音Transsion(携帯メーカー × アフリカ)
時期を前後して以下のような企業も出てきています
・②Jollychic(EC × 中東)
-世界のアパレル工場としての中国の優位性
-現地特性(一夫多妻制)による高ARPUを享受
→ 中東No.1 ECにまで成長
・③Newsdog(ニュース × インド)
-頭条Toutiaoを生んだエンジニア人材の基盤
-現地通信環境への対応(オフライン動作の最適化等)
→ 現地最大級へ(中印摩擦の影響を受けるまで)
・④Moonton(モバイルゲーム × ブラジル・東南ア)
-ゲーム先進国としてのノウハウ・優位性の輸出
-現地向けマーケ・オフライン競技大会等
→ bytedanceにより買収('21年3月)
・⑤Musical.ly(ショートムービー × 北米)
→ bytedanceにより買収されtiktokに
彼らに共通する特徴をざっくりと挙げるとすると:
・決して「先見の明・用意周到なアイディア」も
「現地の知見・人脈」があったわけではない
・強いて言えば、あったのは、中国国内のネット大手や
ベンチャー同士の熾烈な競争からくる強い「危機感」
と、中国発ベンチャーとして何がユニークかという
「強みの視点」
・そして、「結果として」それぞれに合った海外の市場
で生き残り、やると決めた市場で徹底的にローカライズ
を突き詰めて、成功を掴んでいる
→ 日本にも出来ないことはない(と信じたい...)
イノベーションの発信源("Copy/Learn from China")
中国で生まれ、海外で戦うことをためらわない挑戦心を
もつ中国ベンチャーが、今後も世界で注目を集める
トレンドは(分野によっては政治的な影響はあれど)
続くのではないでしょうか、なかなか刺激になります
(ご参考)
3年半前の記事ですが、中国ベンチャーの海外展開事例
(まさに第1世代のうち②③⑤)をそれぞれ軽く紹介した
ものを添付します
https://newspicks.com/news/2594161/