Z世代は社会運動に積極的 10代の7割「参加したい」

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藤崎麻里
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 いまの若者は新しい手法の社会運動に積極的――。そんな傾向が、労働組合の中央組織である連合の調査で明らかになった。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんに代表されるように、「Z世代」と呼ばれる10代から20代半ばまでの層はSNSを駆使して気候変動の問題やジェンダー平等などを提起してきた。世界に広がる若い世代の傾向が国内でも数値で確認できたかたちだ。

 連合は、コロナ禍で社会問題に関するSNS発信が増えている変化などもふまえ、社会運動についての調査を初めて実施した。調査では社会運動について、従来のデモや署名、寄付に加え、ネット上のクラウドファンディング、オンライン署名、ハッシュタグをつけるSNSでの情報拡散なども含め、幅広くとらえた。ネット上で3月に実施し、全国の15~64歳の男女2千人が回答した。

 社会運動に「参加したい」と答えた人のうち10代は69.5%で、全世代の55.9%を上回った。実際に社会運動に「参加した」と答えたのは、10代では「参加したい」意欲の半分の35.5%だが、60代の39.0%に次いで多かった。20~40代では3割を下回る。全世代では27.5%だった。

 10代が参加した社会運動は、街中や店舗などネット上以外での募金や寄付などが世代別で最多の17.5%。SNSでハッシュタグをつけて情報を拡散することも最多の10.5%だった。

 立命館大学の富永京子准教授…

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