[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米メディア大手のフォーブス・メディアは、特別目的買収会社(SPAC)と合併する形での上場について協議している。関係者が29日、明らかにした。

香港に拠点を置く投資家グループ「インテグレーテッド・ホール・メディア・インベストメンツ」がフォーブス株式の95%を所有している。残りの株式はフォーブス家が保有。

SPACとの買収案では、米株式市場でフォーブスを上場。既存株主は株価上昇により、保有株から利益を得ることが可能になる。

一方、関係者によると、フォーブスの所有者は、7億ドルを提示した投資会社ボーダーレス・サービシズや、ハイテク部門の投資家、マイケル・モー氏が率いるコンソーシアムなどからの買収に関するオファーについて検討している。いずれもフォーブスは未公開企業のままとなる。

フォーブスの広報担当者は「コメントはないが、投資家は常にフォーブスに関心を示している。わが社はここ3年、過去最高の業績を上げている」と指摘。「2021年も堅調な年になっている」と述べた。