[ニューヨーク 29日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、底堅い経済指標で長期金利が上昇する中、ドルが連れ高となった。

10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)高の1.639%。

第1・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比6.4%増加し、2003年第3・四半期以降で2番目の高成長となったほか、週間の新規失業保険申請件数も55万3000件に改善した。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「利回りの動きがドル高の主要な要因になった。為替と金利にはかなり密接な相関関係がある」とした上で、「4月は金利が下がったことでみんなが満足してしまい、ドルが値下がりしたが、ここにきて利回りが上昇してやや安定してきたので、ドルも強まる見通しだ」と述べた。

ドルは通貨バスケットに対し0.1%高の90.596。一時2月26日以来の安値を付ける場面も見られた。

ユーロ/ドルは0.1%安の1.2116ドル。一時9週間ぶりの高値を付けた。

ドル/円は0.3%高の108.88円。2023年度のコア消費者物価指数(CPI)の伸び率が目標の2%に到達しないとの日銀見通しが引き続き円の重しになった。

暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムは一時2800.89ドルを付け最高値を更新。その後は0.7%安で推移した。

ドル/円 NY終値 108.91/108.94

始値 108.93

高値 109.21

安値 108.81

ユーロ/ドル NY終値 1.2118/1.2122

始値 1.2122

高値 1.2136

安値 1.2103