[北京 27日 ロイター] - フランスの銀行最大手BNPパリバは、中国で証券会社を設立するための申請を当局に行った。中国が資本市場を開放する中、参入を目指す外資系銀行が増えている。

中国証券監督管理委員会(CSRC)のウェブサイトに27日、申請書が掲載された。株式所有構造に関する情報は示されていない。

BNPパリバは2019年、中国の証券取引業務参入に向け、現地での合弁会社設立を検討しているとメディアに明らかにしていた。

ロイターに宛てた電子メールの文書で「BNPパリバは、中国市場での成長に向け、あらゆる選択肢を引き続き検討している。わが社は中国市場で長年にわたり事業を展開し、本格的な法人・機関投資家向け銀行業務を確立させているほか、資産運用業務の合弁も成功している」とした。

また、将来の成長戦略の一環として「中国本土の顧客に対する現地での能力やサービスを強化する」方策を模索していると明らかにした。

中国は金融サービスセクターの開放を進めており、20年4月に証券会社への外資出資規制を撤廃した。

これまでに野村ホールディングスやスイスUBS、JPモルガンが現地合弁証券会社の過半数株保有を承認されている。