“感染者減らずに宣言解除 経済損失膨らむ” 学者グループ試算
コメント
選択しているユーザー
これってワクチン接種の状況や医療への協力体制が現状の想定のまま進んだ場合の試算ですよね。たぶん。
>シミュレーションは条件や想定次第で結果が大きく変わることに注意が必要
>(緊急事態宣言を発令する以上、できるだけ感染者数を下げることが、)
感染対策だけでなく "中長期的な経済活動の観点"からも重要だと考えられる。(一部加筆)
ここもっと強調して欲しい。
こういったデータを根拠に何か主張する場合、ここをバッサリ切り落としている方が多い気がする。
注目のコメント
少し引いた話ですが、社会と経済学の関係ということを考えました。経済学の知見をどう社会に活かすのか。
この試算が正しいかどうかは分かりませんが、個人的には経済学の専門家の方々がこのように現実にコミットしていくこと自体が重要だと思います。
試算が外れれば、それは後で色々と言われることもあるでしょうが、専門家の知見も社会の役に立ってこそでしょうし、それをどう生かすかは政治や社会の責任です。その対話の中で、より良い政策が見つかるのではないでしょうか。
この試算を出された仲田さんが財務省で話された公演のスライドを見つけたました。とても大切なことが書かれていると感じたので、共有します。
下記、ポイントを抜粋。
・経済学は正解を提供できないことも多い。
・が、正解を出せなくても、質の高い分析を参考資料として提供できる。
質の高い分析は質の高い意思決定につながる。
・因果推論専門家をもっと活用すべき
Go to Travel, Go to Eat, 時短営業, 給付金等
これらの政策評価は、今後の政策のデザインの際に重要
おそらくはっきりとした因果関係は見えてこない
しかし、多くの学びが必ずある
それが、将来の「質の高い政策」につながる
因果関係が確立できない=役に立たない、ではない
「経済学を政策に活かすために」(2021年4月13日)
https://covid19outputjapan.github.io/JP/files/Nakata_MOF_Slides_20210413b.pdf解除しなかった場合の失業者や自殺者も天秤にかけないとフェアではないでしょう。もっともこの手の試算は目立つヘッドラインだけ切り抜かれてるケースが殆どゆえ全文見る必要はあります。
なお、感染者減らずに解除の場合、とありますが、3月は減っていてもスルーして減少底打ちのタイミングで解除したはずです。なにをもって「感染者が減った」という状況を所与にしているのかも本文を見てみたいところです。7月第4週で100人以下というのが記事の示唆するところのようですが。こういうシミュレーションがもっと沢山出てきたらいいのに。
「シミュレーションは条件や想定次第で結果が大きく変わることに注意が必要だ」。
実際はご本人の仰るこのご発言に尽きるわけで、このシミュレーションがあるから延長すべきというのは短絡的過ぎるでしょう。
ただ、今の日本のコロナ政策は、こうしたシミュレーションやエビデンスに基づく「議論」が圧倒的に不足しているように思えてなりません。
エビデンス無しに政治的な思惑と世の空気を天秤にかけて、場当たり的に緊急事態だのマンボウだのというのはもちろんあり得ないわけですが、データ(感染者数と死亡者数と病床数)に基づいて判断してさえいればそれで良いということでも無いと思うのです。
「議論」というのがポイントで、一つのソースから出てくるデータや意見に飛びついて意思決定するのではなく、多様な研究者を政策決定の場に招聘して、あれこれ違う角度からエビデンスやシミュレーション結果を出して複眼的に議論してもらうことが大切な気がします。