米ホンダ、次世代インテリアのスケッチ公開… シビック 新型に初採用の見通し

ホンダが掲げる「M・M」思想の新たなアプローチ

細いピラーや高さを抑えたダッシュボードでドライバーの視認性を追求

フラットボトムステアリングにデジタルメーター

ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダの次世代インテリアのスケッチ
  • ホンダ・シビック・セダン 新型
  • ホンダ ・シビック ・セダン 新型のプロトタイプ(参考)
  • ホンダ ・シビック ・セダン 新型のプロトタイプ(参考)

ホンダ(Honda)の米国部門は4月26日、ホンダの次世代インテリアのスケッチと、その開発の様子を紹介した映像を公開した。

映像の最後では、新型『シビックセダン』の登場が予告されている。ホンダの次世代インテリアは、4月28日に公式発表される予定の新型シビックセダンに初採用される見込みだ。

ホンダが掲げる「M・M」思想の新たなアプローチ

ホンダの次世代インテリアには、ホンダの新しいデザイン理念が導入される。ホンダの新しいデザイン理念は、シンプルさを重視したもの。シンプルさだけでなく、プラスαとなる要素も盛り込んでいるという。

次世代のインテリアデザインは、機械部品に必要なスペースを最小限に抑えながら、キャビンスペースを最大化するというホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」の新たなアプローチになるという。

これは、時代を超えたデザインと初期の『シビック』が掲げていた人間中心の価値観に触発されたものだ。デザイナーとエンジニアは、機械部品に必要なスペースを最小限に抑えながら、ドライバーと乗員の快適性を最大化するホンダの人間中心のデザイン哲学を優先した、と自負する。

細いピラーや高さを抑えたダッシュボードでドライバーの視認性を追求

次世代のインテリアでホンダが目指したのは、ドライバーが安全に車を楽しむ能力を高めること。その結果、まったく新しいシンプルでスポーティなインテリアが生まれたという。すっきりとしたデザイン、シンプルな人間工学、卓越した視認性というシビックが持つ本質的な価値を追求している。

ホンダの米国部門でインテリアデザイン主導するジョナサン・ノーマン氏は、「デザインのシンプルさには、確固たる哲学だけでなく、ユーザーエクスペリエンスに対する配慮も必要だ」と語る。

ホンダの次世代インテリアデザインでは、細いピラーや高さを抑えたダッシュボードなどによって、ドライバーの視認性を追求する。ガラスエリアの大きなキャビンは、乗員の開放感を高める効果も発揮している。

フラットボトムステアリングにデジタルメーター

ホンダの次世代インテリアのスケッチからは、水平基調のダッシュボードやドライバー正面のデジタルメーター、ダッシュボード中央最上段の大型インフォテインメントスクリーンモニター、その下の丸い3個の空調スイッチ、大型のシフトレバーが採用されているのが見て取れる。また、ステアリングホイールはフラットボトムデザインで、各種スイッチやパドルシフトが組み込まれているのが確認できる。

ジョナサン・ノーマン氏は、「シンプルさの哲学はホンダ車に共通するデザイン言語であり、プラスαは各モデル固有の個性と魅力になる部分だ。これは、各モデルを差異化し、将来のホンダ車に運転する楽しさ、所有するワクワク感を持たせるためのシンプルなアプローチ」と話す。

なお、初代『シビック』は1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。新型シビックセダンは、11世代目モデルとなる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集