[チューリヒ 27日 ロイター] - スイスの製薬大手ノバルティスが発表した第1・四半期決算は、中核純利益が前年同期比4%減の34億ドルと、リフィニティブがまとめた市場予想の35億ドルを下回った。

マスクの着用でインフルエンザの感染が減ったことを受けて、咳止め薬など、ジェネリック医薬品事業部門サンドの売上高が減少したほか、新型コロナウイルスの感染を懸念して医療機関の受診を控える動きが広がったことが響いた。

売上高は1%増の124億ドル。市場予想は125億ドルだった。

純利益は5%減の20億6000万ドル。

ナラシンハン最高経営責任者(CEO)は、決算会見で「インフルエンザの感染率が記録的な低水準となり、サンドの抗感染薬と一般用医薬品の販売に欧州全域で影響が出た」と発言。

サンドの売上高は9%減の23億ドル、中核営業利益は34%減の4億4500万ドル。同CEOによると、サンドの通期の減収率は1桁台前半―半ばとなる見通し。

ノバルティスは、2021年通期の見通しは据え置いた。増収率は1桁台前半ー半ばになる見通し。中核営業利益の増加率は1桁台半ばを予想している。

ノバルティスはワクチン事業は展開していないが、独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンの瓶詰めを支援しているほか、独キュアバックが開発した新型コロナワクチンを今年5000万回分、来年は最大2億回分を生産する契約を締結している。

同CEOはキュアバックのワクチンの生産量が契約より増える可能性があると述べた。