この連載について
NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。いま知りたい注目ニュースを、わかりやすい解説や当事者インタビューなどでお届けする。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
関連する企業
日本最大手の自動車メーカー、世界でもトップクラス。傘下に日野・ダイハツを有し、SUBARU・マツダ・スズキとも業務資本提携。HV技術をベースにPHV、FCV、EVを展開。北米を中心にレクサスの販売も。
業種
自動車
時価総額
62.1 兆円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【本日公開】映画『オッペンハイマー』4つの必見ポイント
311Picks
【総括】シャープもついに大幅縮小、今こそ問う液晶の未来
212Picks
【快進撃】ルルレモン、売上高でスポーツブランド「3強」入り
237Picks
【総まとめ】大谷翔平の「水原一平問題」今後の展開は?
298Picks
【2分解説】日産が「新・経営計画」に込めた狙い
192Picks
【2分学習】添加物は悪?食品表示の「新ルール」を理解する
255Picks
【世界が熱狂】薬で「肥満」を治す時代に知っておきたいこと
319Picks
【3分でわかる】今さら聞けない「日銀マイナス金利解除」の意味
2334Picks
【本田圭佑 × 藤田晋】いま考える「日本の危機感とチャンス」
517Picks
【Jフロント新社長】百貨店の明暗を分けるのは若い富裕層開拓
333Picks
実際、人材はご存知の通りどの国とて縛る事は本質的には難しく、確かに人に紐づくとはいえソフトウェアアルゴリズムや運行データ含めた総合的なアセットを評価しての買収だろうと推察します。
兎にも角にもロボタクシー2大本命の両方の自動運転心臓部に直接、間接に携わる事となったトヨタが、ぜひこの分野につきR&D期のパトロンとしてではなく収益逓増収穫期における主役となるまでやり抜いて頂きたいと思います。
人材は何かに拍子に蜘蛛の子を散らすように辞めてしまい、価値ある事業と思って買ったにもかかわらず、気づいたら“兵どもが夢の跡”状態になってしまいかねないからです。
人材は当然のように全員引き継ぐとして、トヨタの真の狙いは、やはり自動運転やMaaSに必要なソフトウェア開発とデータ分析という機能を手に入れることなのでしょうね。
そもそも世界に散らばっているエンジニアそのもののパイが広いわけではない中、より挑戦心をくすぐってくるIT系ではなく、自動車メーカーに来てもらおうと思うと、あのトヨタでも容易ではないようです。そんな中でのリフト自動運転部門の買収で、トヨタは実務経験を持つ300人の人材確保に成功した形です。
そして、人材確保の一方でトヨタはDiDiやオーロラなどとも協業を重ねています。その戦略の全貌や、ライドシェア業界の苦しい現状など、今回の買収に至る背景をコンパクトに3分解説でお届けします。
ただ、稼ぎながら勝つために、特に国内販売ではムチが入り過ぎているように思います。国内450万台市場はトヨタ勢のシェアが高まっていますね。サービス面の皺寄せは現場に行っています。
意識した体制づくりはされていると思うので、良い意味で出島的に、スタートアップに負けない、むしろ凌駕するような動き方ができると、中の人たちもテンション上がるでしょうね。トップ次第!
僕の印象ですが、トヨタの方たちは徹底した「危機感」を社員のみなさんが常に持っています。だからここまで世界のトップを走り続けているのでしょう。自動運転もなんとかしてしまいそうです。
とはいえ、カルチャーの全く異なる2社が合体して、優秀な人材が残るのかどうかがこれからの気になるポイントですね。もちろん既に完成している様々なアセットはあると思いますが、トヨタの人が引き継いで開発を続ける状態になるまでには移行期間もそれなりに必要でしょうから、買収後の組織戦略が肝でしょうね。