米、ワクチンを他国に提供へ アストラ社製、最大6000万回分

サキ大統領報道官(ロイター=共同)
サキ大統領報道官(ロイター=共同)

 【ワシントン=住井亨介】サキ米大統領報道官は26日の記者会見で、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナワクチンを他国に提供する方針を明らかにした。最大6千万回分になるとしている。

 アストラゼネカ製のワクチンは米国で緊急使用の許可が出ていないことに加え、すでに自国民向けに十分な量のワクチンを確保しているための措置としている。サキ氏は「今後数カ月、アストラゼネカ製ワクチンを使う必要がない」と述べた。

 サキ氏によると、食品医薬品局(FDA)が同意すれば、数週間以内に1千万回分を提供する。生産中の5千万回分は5~6月に供給する見通し。提供先は明らかにしなかった。

 バイデン政権は3月、同社製のワクチン計400万回分をメキシコ、カナダに貸与する方針を示していた。

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