[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのマース外相は26日、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドに医療機器や救援物資を送る方針を示した。

インドでは直近24時間で感染者が34万9691人増え、病院では医療用酸素の不足を受け患者を受け入れられない状態になっている。

マース外相は地元紙の取材に「(感染)第2波が現在、かつてないほどの威力でインドを襲っている。新たな変異株のドイツ国内への侵入を阻止するため迅速に対応したのは適切だった」と述べた。

ドイツは、インドを感染が特に多い地域に分類し、ウイルス変異株に関する警告リストにも入れている。

26日以降、インドから帰国するドイツ人はウイルス検査結果が陰性の場合のみ入国が許可され、14日間の隔離が義務付けられる。インドからの外国人渡航者は入国禁止となる。

外相は、インドが緊急事態を乗り越えられるよう最大限の努力をすると表明した。

ドイツ国防省報道官によると、外務省は軍に対し移動式酸素製造設備の提供や救援物資のインド輸送支援を検討するよう要請した。