2021/4/27

【3分解説】エヌビディアの「CPU参入」がすごい理由

NewsPicks 経済記者
米半導体メーカー大手、NVIDIA(エヌビディア)が、CPU(中央演算処理装置)事業への本格参入を決めた。
同社にとって、CPUの開発と発売は長年の「悲願」だ。NVIDIAは、英ARMの低消費電力技術をベースにした新型CPUで本格参入する。
米インテルが世界シェアの90%を占めるCPU市場に一石を投じることになる。
今回のNVIDIAの決断とそのインパクトの大きさについて、コンパクトに解説していく。
INDEX
  • 強みの「GPU」と「DPU」を生かす
  • NVIDIAの野望であり悲願
  • インテルへの挑戦なのか?
  • 英アーム買収計画は高評価
  • 注目は、欧米の研究所の動き

強みの「GPU」と「DPU」を生かす

まず、NVIDIAという企業について簡単に振り返る。
(写真:NVIDIA提供)
  • 【設立】1993年
  • 【上場】 1999年(米ナスダック)
  • 【従業員数】1万8900人
  • 【売上高】約1兆7700億円
  • 【時価総額】約39兆円
NVIDIAの強みは、なんと言っても「GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)」。