ASEAN、ミャンマーに特使派遣で調整 国軍は前向き
【ジャカルタ=地曳航也】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24日、インドネシアの首都ジャカルタの事務局でミャンマー情勢を話し合う臨時の首脳会議を開いた。各国首脳はミャンマー国内の対話を促すことを目的としたASEAN特使の派遣を要請。複数の出席者によると、出席した国軍のミン・アウン・フライン総司令官は特使の受け入れに前向きな姿勢を示した。
議長国のブルネイは会議後、議長声明を発表。①ミャンマー国内の暴力の即時停止②国軍と民主派の対話開始③ASEAN特使の派遣④ASEANによるミャンマーへの人道支援⑤ミャンマーでの特使と関係者との面会容認――の5点を要請した。国軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー氏に関する項目は盛り込まれなかった。
ミン・アウン・フライン氏が外国を訪問するのは2月のクーデターで実権を掌握後、初めて。加盟10カ国のうちタイ、フィリピン、ラオスの3カ国の首脳は出席を見送った。
ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデターを巡る最新ニュースはこちら。