2021/4/29

【解説】ホンハイの歴史を学べば「EV参入」の理由がわかる

NewsPicks編集部
我々は、EVの世界シェア10%を目指す──。
iPhoneなどアップル製品の製造受託で知られてきた、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)。売上高約20兆円の超巨大企業だが、その野心は尽きることはない。
2020年から、かねて参入を表明していたEV事業での動きを活発化させ、世界中にホンハイ製の車をバラ撒くことを狙っている。
基本性能を網羅したハードウェアのEVプラットフォーム「MIH」を開発しており、日本企業を含めたサプライヤー1200社とすでに提携も締結済みだ。
2027年までにはシェア10%の獲得を目指すと大胆に公言しており、その不気味さは増すばかり。
アップルやグーグルが自動車産業へ参入する中、ホンハイはどのように事業拡大を狙っているのか。そもそも、なぜEVに参入するのか。
ホンハイの経営に詳しい中央大学の赤羽淳教授による解説をお届けする。
INDEX
  • 部品企業から「iPhone工場」へ
  • 川中だけでは「儲からない」
  • アップル依存の「光と影」
  • ホンハイ「EV参入」2つの理由
  • EV拡大は「中国」から