[ワシントン 23日 ロイター] - 米ホワイトハウスは23日、バイデン大統領がトルコのエルドアン大統領と電話会談を行ったと発表した。バイデン氏の1月就任以降、初の会談となる。

ホワイトハウスは声明で、バイデン大統領がエルドアン大統領に対し「協力分野を拡大し、見解の相違に効果的に対応する建設的な二国間関係構築への関心を伝えた」と明らかにした。さらに、6月にブリュッセルで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせ、会談することで合意したという。

トルコ大統領府も声明を発表し、両首脳が相互利益に絡む問題における協力拡大を巡り「連携の重要性で一致した」と明らかにした。

また、関係筋によると、バイデン大統領は第1次世界大戦中に起きたオスマン帝国時代のトルコによるアルメニア人の大量殺害について、正式に「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する意向をエルドアン大統領に伝えた。

バイデン大統領は24日の犠牲者追悼記念日の声明で「ジェノサイド」という言葉を盛り込む公算が大きいとみられる。

象徴的な措置だが、トルコの反発を買い、両国の関係が一段と冷え込む可能性が高い。