[ロンドン 23日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した3月の小売売上高は前月比5.4%増加した。衣料品店が特に堅調で、伸び率は市場予想の1.5%を大きく上回った。

ONSは「新型コロナウイルス規制の緩和効果」が反映されたと説明した。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・デールズ氏は「人々が日常生活を送るために欠かせない業務を担っているのではない小売り店舗が4月に再開される前にもかかわらず、経済がかなり改善していたことを示すものだ」と述べた。

大半の西側諸国で新型コロナの感染が拡大していた前年同月と比べると7.2%増だった。

3月のオンライン販売比率は34.7%と、過去最高だった2月から低下した。

これとは別に発表されたデータによると、先月に終了した会計年度の英政府借り入れは3031億ポンド(4201億ドル)となり、前年度から2460億ポンド拡大した。

対国内総生産(GDP)比で14.5%と、平時として過去最高となった。第2次世界大戦後の1946年は15.2%だった。新型コロナウイルス流行に伴う公的支出拡大と減税が背景。

英債務当局は、2021/22年度に国債を2526億ポンド発行する予定だとした。3月時点の計画から433億ポンド引き下げた。

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