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建機・重機の迫力をリアルで体感、主要企業が勢ぞろい「建設・測量生産性向上展」を見逃すな

建機・重機の迫力をリアルで体感、主要企業が勢ぞろい「建設・測量生産性向上展」を見逃すな

コマツや日立建機、キャタピラージャパンなどの主要企業が勢ぞろいし、会場では最新製品をリアルに体感できる(写真は2019年展示会)

建設・測量業界は、高齢化に伴う人材不足に喘いでおり、情報通信技術(ICT)の活用による生産性向上が欠かせない。さらに足元では新型コロナウイルス感染症の影響で、公共工事の現場は非接触かつリモート型の働き方への転換が迫られており、ICT化の重要性は一層増した。建設機械・測量機器を手がける各社はこの課題を解決する新製品や新サービスの開発・提案を進めている。

そうした最先端の技術や製品、サービスが一堂に会す「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2021)」が、5月12―14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる。3回目となる今回は、出展社が約300社、展示ブースは約1400小間に上り、過去最大の規模で展開する。特にコロナ禍で開催が見送られた2020年を経て2年ぶりの開催となり、最新の製品を披露したり、体感したりしたい業界関係者の意欲が例年以上に高まっている。4万人の来場を見込む会場は過去最高の熱気が予想される。

建設・測量生産性向上展の出展者一覧などはこちら

業界を代表する出展社が集結

「CSPI-EXPOは建設機械・測量機器業界を代表する企業が出展しているのが一番の見所。業界のICT化はまだ、省庁と現場の認識や、都会と地方の取り組み状況にギャップがある。業界関係者が幅広く集まり、最先端の技術の数々を目で見たり肌で感じたりできる場を提供することで、そのミスマッチのカバーに貢献できる」。建設・測量生産性向上展実行委員会の谷鉃也実行委員長は、同展示会を開催する意義を強調する。

今回の出展社数は、19年に開催した前回に比べて約80社・約250小間増加した。小松製作所(コマツ)や日立建機、キャタピラージャパン、コベルコ建機、住友建機、クボタ、ヤンマー、酒井重工業、諸岡、ヴィルトゲン・ジャパン、PRINOTHなどの重機メーカーが出展する。

約300社が出展し、過去最大の規模で開催する(写真は2019年展示会)

測量機器大手のトプコンやニコン・トリンブル、ライカジオシステムズなども出展。レンタル業務を牽引するアクティオ、カナモト、西尾レントオール、レンタルのニッケンもみな名を連ねた。最新の建機・重機、高所作業車、ドローン、ソフトウェアなどが会場に集結し、屋外展示場では多様なデモンストレーションを行う。来場者は比較検討したり、自社の課題解決につながる製品を探す事が出来る。

セミナーを建設DXのヒントに

セミナーは豪華な講師陣をそろえ、毎日開催する。特に建設業界のデジタル変革(DX)に関わる講演を数多く予定する。キャタピラージャパンは「デジタルプラットフォーム型建機が拓く自律施工の未来」と題し、建機から建設現場のリモートワークを実現する取り組みを説明する。コマツの四家千佳史執行役員は「建設現場のデジタルトランスフォーメーションの実現へ」と題して講演。同社が20年4月に導入を始めた、新たなIoTデバイスとアプリケーションを活用した現場の施工最適化の取り組みを説明する。

立命館大学理工学部の建山和由教授は「新しい建設産業の実現に向けて―リーンマネジメントによるDXの推進―」をテーマに講演する。建設業界のデジタル化の加速に向けて、トヨタ生産方式をベースとする「リーンマネジメント」の考え方を導入する必要性などを説明する。そのほか、国土交通省公共事業企画調整課施工安全企画室の新田恭士室長は国交省における建設施行のDX化の取り組みを紹介する。

リアルこそ価値が伝わる

コロナ禍は大規模イベントのあり方を問い直した。「3密(密閉・密集・密着)」を避ける目的で、オンラインによる代替開催や、リアルとオンラインを同時開催する試みが生まれた。その中で、CSPI-EXPOはリアル中心の開催を決断した。様々な製品や技術やサービスはリアルで体験してもらってこそ、その価値が伝わるという業界各社の思いに応え、実機・実物を見たり、デモンストレーションを見ながら、比較検討が出来るのは“展示会”だけだからだ。

屋外展示場を活用して多様なデモンストレーションを行う(写真は2019年展示会)

もちろん、政府・自治体のガイドラインに沿って、会場のコロナ感染防止対策には万全を期す。検温や消毒、マスクの装着を徹底するほか、会場の出入口で入退場の状況を管理し、会場内にいる人の数をリアルタイムに把握する。

一方、オンライン活用にも新たに挑む。CSPI-EXPOのホームページに各出展社の一覧ページを用意し、出展内容を写真などで確認したり、各企業に問い合わせしたりできる体制を整えた。専用ページはすでに開設しており、会期終了1か月後まで閲覧できるようにする。会場に足を運ぶ前に情報収集したり、来場後に展示内容を再確認したりできるほか、会場では回りきれなかった展示製品の情報を集めるといった用途での利用を想定する。

業界のスタンダードに

CSPI-EXPOは、人手不足がさわがれる建設業界の生産性向上に向けて業界の情報交換を活性化できるリアルな場を生み出そうと18年8月に第1回を開催した。19年5月に開催した前回は219社が出展して3万8919人の来場者が訪れ、活況を呈した。2年ぶりの開催となる今回は、海外企業の多くが出展を見合わせる一方、新規出展が約100社を数えた。

谷実行委員長は「(CSPI-EXPOへの出展は)建設機械・測量機器業界のスタンダードに近づいている」と手応えを強調する。その上で、開催に向けて「業界最先端の製品が集まり、その製品を比較しながら見られるリアルな場は他にはなく、業界の期待は非常に高まっている。よい場を提供したい」と意気込む。

建設・測量生産性向上展実行委員会の谷鉃也実行委員長

<開催概要>
 第3回 建設・測量生産性向上展(CSPI―EXPO2021)
 ~次世代を担う、最先端技術が一堂に~
 会期:5月12日―14日
 場所:幕張メッセ(千葉市美浜区)
 主催:建設・測量生産性向上展 実行委員会
 後援:経済産業省、国土交通省
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