中東情勢が緊迫 イスラエルにシリアのミサイル、応酬が続く恐れ

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イスラエル国旗=同国で2019年5月
イスラエル国旗=同国で2019年5月

 イスラエル軍は22日未明、隣国シリアからミサイル攻撃があり、イスラエル南部ネゲブ砂漠に着弾したと発表した。発射されたのは地対空ミサイルで、イスラエルの航空機を狙ったが外れたとみられる。また、着弾地付近にはイスラエルのディモナ核施設もあるが、被害はなかったという。背景にはシリアを支援するイランの意向があるとみられ、イスラエル軍は同日、報復としてシリアのミサイル基地数カ所の攻撃に踏み切った。こうした応酬が今後も続く可能性があり、中東情勢は緊迫化している。

 イランを巡っては、米国の核合意復帰を検討するバイデン米政権とイラン政府の間接協議がウィーンで断続的に行われている。今月11日にはイラン中部ナタンツの核施設が攻撃されたが、これはイランの核の脅威を主張し、米・イランの歩み寄りに反対するイスラエルが仕掛けたとみられている。最近の「イスラエル対イラン・シリア」の攻撃の応酬には、こうした背景があるとみられる。

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