多様な国・企業参加で強靱化 サプライチェーンの行方

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• 松田 琢磨

  拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

  ・2021年04月22日

  学習院大学・椋教授の「経済教室」での論考．近年，サプライチェーンの寸断が話題に上る一方，サプライチェーン自体が既存の貿易障壁を実質的に上昇させる面があるため，サプライチェーン強靱化のためには貿易自由化にさらにコミットすべきということが主張されています．引用になりますが，最後の荷段落がとても重要ではないかと考えます．
  
  「強靭なサプライチェーンは政治主導でつくりだすものではなく、リスクに直面した企業に、より自由な選択ができる環境を提供することにより、自発的に形成されるべきだ。
  
  逆説的であるが、現在の自由貿易体制で生じたリスクを解消するには、自由貿易体制を強化することで政策の不確実性を下げ、関税の実質的負担の上昇を防ぎ企業間の柔軟なマッチングを推進する必要がある。」